中国製冷凍ギョーザ中毒事件(2008年02月01日) |
URAは、4月下旬、サーズ下の北京を訪問していたが、結局、ナンでもなかった。大騒ぎして、こうだ。
今回の中毒事件は、真相は不明確で、原因の究明が待たれるが、これがアオリ行為につながると、サーズの時みたいに、とんでもないことになろう。まあ、個人的には、こうしたことで中国ツアーが減ることは喜ばしい。サーズの年の8月に北京を訪問したが、ツアー費用は安く、本当に儲けた気がした。朋友からも大歓迎を受けたし…。
中国人は、一般的に、生ものは食べず、煮たり、焼いたりして、食事をする訳だが、URAの朋友の中国人は、北京ダックを食べる際に、調理場まで出かけて、調理がきちんとされているか、どうか、慎重に調べることが多い。これはお笑いかもしれないが、こうした姿勢は見習いたいものだ。でも、こうした行為は、店に対する反逆行為で、日本では許されない…。
いずれにしても、中国の食品工場で、有機リン系殺虫剤「メタミドホス」が混入したか、どうか、不明なので、関係機関の調査が待たれよう。しかし、このままでは、原因不明となる可能性も高い。中国はプライドの高い国で、間違いは素直に認めない。
再発防止策としては、輸入の際の水際での検査体制の強化、と共に、輸入商社を含めて、現地での検品体制の見直しなどを徹底する必要があろう。
北京では、いつも北京ダック、羊のシャブシャブを食べ、最近では、食べ放題の日本食レストランで、刺身を大食いしているが、身体には異常が無い。
2月22日から北京へ行くので、その後の展開が楽しみだ。
(大阪観光大学URA研究室)
以下、毎日新聞の記事を掲載します。
<中国産野菜>百貨店が続々撤去…ギョーザ中毒事件で
2月1日12時4分配信 毎日新聞
中国製冷凍ギョーザ中毒事件を受けて、百貨各社が、野菜なども含めて幅広い中国製食品の撤去を始めた。各社は「安全性を最優先した」「顧客の不安を解消するための緊急措置」と説明する。しかし、「過剰反応」「高級品を多く扱う百貨店は中国製の取り扱いが少ないため、撤去に踏み切れた」という声も出そうだ。
大丸は1日、中国産の冷凍食品と野菜を、売り場から撤去したことを明らかにした。事件の原因となった中国の天洋食品製造の商品は仕入れていないが、「念には念を入れて加工食品のほか、野菜も撤去することにした」(広報)と説明している。
心斎橋店(大阪市中央区)や東京店(東京都千代田区)など直営12店が対象で、博多大丸などグループ百貨店にも撤去指示を出した。高級品を多く扱う百貨店は元々、中国製の取り扱いが少ないため、撤去品目は「1店当たり数点程度」としている。
大丸と同じ持ち株会社のJ・フロントリテイリングの傘下にある松坂屋も31日朝に、名古屋市中区の本店など全国9店舗で、店頭から中国産の野菜を撤去した。全店で5品目程度ある。
また、西武百貨店とそごうを傘下に持つミレニアムリテイリングも、中国製加工食品のうち、農薬が残留していないことの証明がない商品について撤去を始めた。三越も天洋食品製にかかわらず、中国製の冷凍ギョーザを撤去するよう、各店に指示を出した。
大阪府や奈良県などに9店舗を持つ近鉄百貨店は、1日朝の開店前から全店で中国産の野菜と冷凍食品を撤去した。「不安を感じているお客様の心情に配慮した」としている。阪急百貨店や阪神百貨店は中国産野菜を取り扱っていないという。
高島屋はジェイティフーズ製の冷凍食品を撤去したが、「調査中で、中国製食品を一律で撤去するかは現時点で決めていない」と話している。【宮島寛、中村宰和、脇田顕辞】