広島(2007年01月20日) |
最初に頭に浮かぶのは、原爆ドーム、野球の広島球団、お好み焼き、大田川、三角州、車のマツダ、平和都市、路面電車などかな。
世界的な視野で考えると、広島の知名度は抜群だと思う。日本では東京、大阪に次ぐランクで、知名度はあると思う。それは原爆の投下都市として知名度だ。
我々の高校時代の修学旅行は、広島と長崎だった。もちろん、平和教育の一環である。ちなみに中学の時は、京都、奈良、大阪だった。これは歴史学習の一環だと思う。
ところで、いまの修学旅行はどうか。一時はスキー修学旅行がブームだったが、最近では、海外旅行が増えているらしい。まあ、スキーも海外旅行も良いが、やはり昔みたいに歴史や平和をテーマとした修学旅行に戻してほしいと、少しだけ思ったしだい。
さて、広島に戻るが、観光立国の立場で、少し広島を考えてみたい。広島は、中国・四国を代表する100万都市である。こうした都市における観光の導入は、意外と難しい。
観光地には、いわるゆ観光地タイプ(一生に一度の訪問)とリゾートタイプ(しばしば訪問する)がある。広島はどうかというと、観光資源的には観光地タイプといえるが、都市観光の観点では、リゾート型かもしれない。
広島の場合は、これまでもそうであるように、世界遺産である原爆ドームを中核とした国際的な平和都市を目指すべきである。すでに世界平和サミットは実施されていると思うが、平和といえば広島、そしてアウシュビッツと言うように、平和=広島のイメージを確立すべきである。
平和都市を意識した事業は色々とあると思うが、世界の国の子供たちを広島に招待して、平和教育をするのも良いかも知れない。子供の時に、戦争の悲惨さを教えれば、それなりに成果は上がると思う。
ところで、広島の街は、原爆の投下で、歴史的な建物は少ない。美しい街という観点では、近代的な建築物は多いが、歴史的なものは少ない。しかし、再建とか何とかで、歴史的な建物は復活が可能である。まあ、再建だと余分な資金を要するので、看板とかパンフレット程度で、昔を演出しても良い。観光の原点は、自然と歴史、産業と文化を感ずる街だと思う。
幸い大田川という河川がデルタを形成しており、広島は川の街でもある。色々と面白い仕掛けが考えられるので、こうした河川を生かした観光も期待されよう。
最後に、原爆ドームは、世界遺産の指定で、集客の効果とかがあったのだろうか。こうした統計的な分析も今後は必要だと思うのだが…。(ミカン)