URAの湯遍路旅日記―アジア・太平洋編―(2012年08月14日) |
今日新聞・2012年8月14日 (火)
浦達雄(大阪観光大学教授)
今日新聞読者には毎年元旦号掲載の海外旅行記でおなじみの、浦達雄大阪観光大学教授(62)=観光地理学専攻、別府八湯温泉道初代名人=がこのほど、海外旅行35周年記念で「URAの湯遍路旅日記―アジア・太平洋編―」を出版した。
1977年8月の米国西海岸とハワイ旅行を皮切りに合計157回で、訪れた国は81カ国。本はロンドンや東ベルリン(当時)など初期の旅でのエピソードと、タイやマレーシア、台湾、韓国など最近9年間に訪れたアジア・太平洋地域の温泉事情や入湯記がメーン。パプア・ニューギニアのラバウルでは活発な火山活動で熱くなった海水に浸かったり、北京郊外の小湯山温泉では脱衣場からサンダル履きで行き、脱いで湯船に入るという独特な作法だったりと珍しい話題も盛り込まれている。
このほど、別府で行った出版記念講演には温泉愛好者らが詰めかけ、海外の温泉事情について次々と質問が出された。
浦教授は石川県珠洲市生まれ。別府大学短期大学部教授(観光科目担当)を経て、平成12年4月から現職。「別府温泉郷の観光地域形成に関する研究」の論文もあり、別府の旅館史・観光史も熱心に研究している。毎年夏は学生を引率した別府ツアーを実施しており、今年で9年目。なお「URAの湯遍路旅日記」は発行所のクリエイツ(別府市亀川東町4―20、電話663676)で入手できる。